Reading セクションで必要な能力
Reading セクションで最も重要な能力は、英文の速読力と、集中力だと思います。論文等の読解と設問への解答に割り当てることができる時間はそれぞれ20分です。設問も良く読んで回答しないといけませんから、結局論文等を読むのにあてることができる時間は10分くらいなのではないでしょうか。しかし、受験勉強でしか英語を学んだことがなかった私にとって、10分間で700〜800語のアカデミックな文章を読むことは至難のわざでした。初めて受験した時は、論文を読んでいると、気付いたら残り時間が5分になっていて、設問はろくすっぽ読まずに、適当にクリックしているだけ、という状況でした。だから、英文を読むスピードを上げるような練習が必要でした。
皆さんは、英文を読んでいるうちに、いつのまにか、目では文章をたどっているものの、内容が全く頭に入っていない、という経験をされたことがないでしょうか? Reading の文章は長いし、アカデミックな内容ですから、途中で集中力が途切れてしまい、大きく時間を無駄にしてしまうという状況になりやすいと思います。だから、集中力を持続させる必要があります。 でも、人間が集中できるのは、せいぜい10分くらいですよね。とてもじゃないけど、60分(運が悪ければ100分)も集中して英文を読めませんよね。だから、Reading セクションを進める上でのコツについても若干、押さえておく必要があると思います。Reading を強化するために
まず必要なことは、Reading
セクションがどのような構成になっているのか、そしてどのような設問が出されるのか、ということを十分に把握することです。それには、やはり
The
Official Guide to the TOEFL iBT with CD-ROM, Third Edition もしくは、
【桂田式】TOEFL iBT最短合格マニュアル を読むのが近道だと思います。
Official Guide
を利用する場合、初心者の方は、とりあえずReading
セクションの説明だけを読むようにすると良いと思います。というのも練習問題は、模擬試験として使えるような質のものですから、この段階でやってしまうと、もったいないと思います。
Reading
セクションの内容を把握することができたら、次はReading セクションのコツを抑えることをお勧めします。
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TOEFLテストリーディング問題270 Reading のコツを押さえるには、この本がお勧めです。例えば、Readingの文章には必ず題名が付いているのですが、この題名を有効に利用する方法などのコツが多数掲載されています。 また、Readingで出題される様々な学問(生物学、地理学、天文学等)について1つずつ例題があり、またそれぞれに重要語句もまとめてありますから、便利です。 この本の論文等は本番の半分程度(400語程度)ですから、最初にやる問題集として、取り組み易いと思います。 |
これと平行して、やっておくべきことが、英文を読むスピードを上げる練習です。正確に言うと、完璧に内容を把握しているわけではなくても、ほとんどの内容を把握して、時間内に800語読みきるための練習です。(何度も言いますが、我々の目的は満点を取ったり、正確に英文和訳することではありません。)
このスピードを上げる練習としてお勧めなのが、「多読」です。私はたまたまMITを卒業したという人から話しを聞いて半信半疑で始めたのですが、実際にやってみると、「英文を読むスピード」と、多少分からない語彙があっても、「英文を読み進める力」をつけることができたと思います。
私は、小学生が読むような、物語等の薄い本を3ヶ月間で60冊程度読みました。慣れてくると、1冊1時間もかかりませんし、内容も理解しやすいですから、あまり苦にはなりませんでした。でも薄い本といっても、洋書ですし、1冊500円くらいはします。ということは、500円×60冊=30,000円 くらいお金がかかってしまいます。30,000円といえば、大きいですよね。
そこで便利なのが、多読専門の図書館(というか図書室)です。私は横浜にあるエデュカという学習塾がやっている多読用の図書室に毎週通って、7冊ずつ借りて読みました。調べて見ると、多読の図書室は全国にいろいろあるみたいです。「多読 英語」等で検索してみてください。例えばSSS英語多読研究会のサイトにもいろいろ便利な情報がありました。
さて、ここまでくれば、後はReading の数をこなして、試験に備えるだけです。数をこなすのに便利な問題集は次の本です。
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TOEFL TEST対策iBTリーディング この本で、44セットの問題演習をすることができます。またそれぞれの問題の解説もとても丁寧です。(だから、この本は少しぶ厚いです。) この本が終わる頃には、Readingセクションの形式にもすっかり慣れて、20分で800語、読めるようになっていると思います。 |
ここまで終わったところで、The Official Guide to the TOEFL iBT with CD-ROM, Third Edition のReading セクションをやってみてください。初めて受験した時に比べて、かなり得点がアップしていると思います。
次は、リスニングの勉強法です。
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