TOEFL iBT リスニング豆知識
日頃英語を勉強されている方は、よくこんなサイトを見かけることがあると思います。
「聞き流すだけで、英語が聞けるようになる、話せるようになる。」
これって本当でしょうか?結論から言うと、私は、こんなことはありえないと思います。
私はもちろんTOEFL iBT で必要なスコアーを取得しましたし、その後留学してアメリカの大学院で講義を受けてきましたから、大抵の英会話は聞き取って、理解することが可能です。
しかし、アメリカに留学までして英語に慣れても、それでもぼんやり聞き流して理解できるレベルには全く到達していません。きちんと聞く気で聞かないと、スルっと意味が頭に入ってこないのです。
日本人にとって、相当英語を勉強したとしても、所詮、英語は雑音みたいなものみたいです。聞き流していたのでは、本当に頭には全く入らないのです。
ちょっと想像してみてください。もしどこかの待合室のようなところで、少し離れたところに座っている日本人が日本語で話をしていたとします。別にその人たちの話を聞くつもりがなくても、聞こえてしまいますよね。そこでさらに自分が気になる話とかをしてると、さらに聞こえてしまいます。
ところが、これが英語での会話であったらどうでしょうか?おそらく、「聞こえてしまう」ことはないと思います。雑音のように、無意識に無視してしまいますよね。
さて、ここでリスニングの勉強について話を戻すと、聞き流して、無意識にそれらの音を無視しているにもかかわらず、聞けるようになったり、話せるようになったりすると思いますか?まぁまず無理ですよね。
じゃあ、どうやって勉強すればよいのか、それはやはりきちんと集中して聞くことだと思います。ちゃんと音を聞く気で聞かないと、いつまでたっても聞こえるようにはなりません。
さらにもうひとつ、英語を聞いてるだけで、ある日突然意味が分かるようになった。なんていう宣伝も数多くありますが、これも私は全く信用していません。
子供が初めて聞く言葉をどんどん理解していくのは、その言葉に関係するものを触ったり見たり、またいろいろな人からその言葉の意味を教えてもらうことで理解していくと思います。何も見ず、意味も分からず、ひたすら音だけ聞いて意味が分かるようになるなんて、ありえないですよね。
だから、やはり意味を理解した英文を集中して繰り返し聞くことが重要なんですねぇ。
リスニング勉強法へ
TOEFL iBT 勉強法 トップへ