サイト利用者様の声
英語運用能力測定としてのTOEFL(2011/8/31))
ご質問
TOEFLの点数を上げることが総合的な英語能力測定の指標となるでしょうか?
単に留学のためにしか役立たないのでしょうか?
回 答
私の私見を述べさせていただきます。
単刀直入に申して、TOEFLは総合的な英語能力測定の指標にはなると思います。
ただし、「70点の人が65点の人より英語能力がある」といったような指標ではなく、65点取れればそこそこ英語ができる。85点を超えるとかなり英語が できる。100点を超えると相当英語ができる、といった指標になると思います。これは米国の大学や大学院等の要求するスコアーが65点、85点、100点 でだいたい区切られていることからもそういうことが言えるのではないかと思います。
TOEICは確かに英語の運用能力の指標としては正確性に欠けると思います。というのも、TOEFLできちんとスコアーが取れる人はもちろんTOEICで もスコアーが取得できますが、TOEICで高いスコアーを取得できる人がTOEFLで高いスコアーを取得できるとは限らないからです。
私はTOEFLで96点を取得して米留しましたが、それなりに英語を運用することができました。大学院での講義にもなんとか付いて行くことができました。TOEICで900点以上取得したとしても、大学院での講義に付いて行けるとはいえないと思います。
とりとめのないことを書き連ねてしまいましたが、いずれにせよTOEFLは英語運用能力の指標にはなると思いますよ。
ただし次の点には注意が必要です。
TOEFLはあくまで留学する学生の英語能力を測定するための試験です。ですからボキャブラリーもアカデミックなものが多いですし、ライティングもアカデ ミックライティングです。ですから、口語表現等に関する英語運用能力については測定できないと思います。あくまで「学」がある人達に対する美しい英語の運 用能力しか測定できないと思います。
もうひとつ、TOEFLのスコアーを他の人に言ってもあまりピンと来ないということです。TOEICのスコアーに換算して言うという手もありますが、換算 もあまりあてになりません。ご自信で指標として使う分には良いのでしょうが、他の人と比較したりするのにはあまり向かないかもしれません。
最後になりましたが、私も最初のTOEFLでは木っ端微塵にやられてしまって、そうとうへこんだのを憶えています。また、始めて受験したのは30歳のころ で、周囲の受験生の皆さんに比べるとちょっと歳をとってる感じでしたので、少し恥ずかしい感じがするのも理解できます。でも私の友人で40歳でTOEFL を受験して、85点を取得して留学された方もいらっしゃいますから、スコアーアップ頑張ってください。
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